ラベル 予算 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 予算 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2021年6月26日土曜日

30年後も動いているシステム設計

システムの寿命を縮めるバージョンアップ、Windows11のリリースがアナウンスされていますが会社でPC管理している方にとっては面倒なお話です。社員1人に1台ずつPCがある時代に、機器やOS、他ソフトウェアの更新、その計画、費用、手順等々・・。在宅、テレワークということもあり今回はこれまで以上に面倒になりそうです。経営からは「なんでそんなに金がかかるんだ!」と言われ。情報システム部がまた悪者扱いされそうです。

本業と関係ないところで手間がかかる断トツの悪者がパソコンです。Windows登場当初からアップデートと保守切れ問題はありましたが、Windows10になってからウィルス対策の頻繁なアップデートが目立ちます。システム管理者権限でログインしないというのが一番のウィルス対策なのですがWindowsはもう戻れなくなり、負のループに陥っています。Unix系では当然の対策である管理者権限のないログインはWindowsでも有効なので自衛策としてオススメです。
OSに加え、データベースソフト、パッケージソフト、ERPなどのバージョンアップ=保守切れが業務システムの寿命を短くをする原因になっています。自社開発の場合は保守切れはありませんが、OSやデータベースソフトのバージョンアップの影響を受けることがあります。
業務システムの要はデータベースです。幸いデータベース設計の考え方は30年前から変わっていません。業務に適したデータ構造、データ間の主従関係、i一意識別子の設定です。一般会計であれば、決算期、勘定、部門などを主マスタとした仕訳データテーブルとします。設計の基本は30年前から変わっていません。基本を守れば30年後も動いてるシステムを設計することができます。流行りベストセラーに惑わされずロングセラーに徹します。
私が仕事で使用しているパソコン、2010年製造ですが問題なく一般会計と販売管理のデータベースが動いています。SSDに交換しているので性能も満足です。

ところでWindows10は2025年までサポートされるようです。またオフィスソフト(ワード、エクセル、パワーポイント)なら、FreeOfficeも使えるのでLinuxも良いと思います。
永島志津夫


2020年7月4日土曜日

システム開発 〈見積・工数計算〉

システムの設計開発、工数計算をする側のお話です。”見積依頼” とか “提案依頼” の対応、なかなか手間を取ります。それでコンペだったり、価格交渉だったり、使った時間を回収できないこともあります。来ないと困るし、来たら大変だし。だからと言って、おろそかにできません。受注したら責任が発生します。納期、品質を守るにはそれなりのお金が必要で、工数計算間違えていたら大ごとです。その大事な工数計算、このAIの時代になっても進歩していません。逆に技術が細分化、ダイバースしたためトータルで工数を見積もれる人材が減っているのではないでしょうか?

設例)アクセサリーの卸販売を手掛ける企業から、受注業務のシステム化についての見積依頼があった。
出荷配送はサンプル品を除きすべて配送ベンダーに任せており、Webで出荷指示が可能である。ショップからの注文はメール、FAXおよび電話である。FAXが6割、メールが3割、電話が1割で取引先数は 2000件ほどである 
アイテム数はおよそ600、SKUとして3000程度だが、常時入れ変わりがある。オーダーは月平均2000件程度、多いときは5000件、担当者2、3名で平日の営業時間で対応している。 
情報はいったんこれだけだとして、明日までに概算見積が欲しいと言われています。システムの見積できるでしょうか?業界常識など書かれていない与件があるのですが、経験的にはこのシステム ¥5千万から7千万位になるかと思います。もちろん仕事では機能積上げ法の結果と突き合わせます。明日までに概算が欲しいと言われても、¥1千万の見積だしたら大変なことになります。また販売管理パッケージ提案したら物笑いになります。スクラッチです。
このシステム ¥5千万として費用対効果(投資対効果)は見合うでしょうか?2,3名でこなせる業務ですからそのままでは見合いません。同業者と共同利用のような形がとれるなら検討の価値ありです。発注側も見極めが大事です。

情報技術関係の資格試験も増えましたが、工数計算の問題がないのはなぜなのでしょう?工数計算ができないとエンジニアのキャリアも描けないですし、工数計算のできないプロジェクトマネージャーも困ります。直球の問題出してほしいです。細分化した知識試験を積み上げても工数計算も要件定義もできません。ということは知識の持ち腐れになります。
仕事仲間から聞いた話ですが、システムテストが開発工数の〇分の1、システム移行は見積なしという案件があったそうです。基幹系です。情報処理資格は一体何をクオリファイしたのでしょう?発注者のみなさん、お気を付けください。成功に必要なのはコンペよりもセカンドオピニオンです。

永島志津夫

全社のシステムを少ない人数で見ていれば時に見落としもあるかもしれません。
オフィスエヌ ショートレビュー5万円から
連絡先 office.nagasima#gmail.com (#を@に変えてメールをお願い致します)

2020年1月29日水曜日

工事進行基準廃止!

“ 2021年4月以降開始の会計年度から工事進行基準廃止(強制適用) ” 大規模なシステムを請負開発している会社(の経理部)さん大変です。いまからソフトランディングできるよう調整かけていると思います。今回はシステム開発、プロジェクト管理を会計、原価管理面から触れたいと思います。


そもそもですがシステム開発の進捗って、計量可能でしょうかね?計量可能だとしたら尺度、単位は何でしょうか?禅問答のようですが、これがシステム開発の進捗把握を困難にしている要因の一つです。答えは工数なのですが、その工数が曲者で、意味ある仕事をした時間、生産的にソフトウェアを生産(設計、開発)した時間です。その中には顧客打ち合わせ、設計書などの資料作成も含まれます。これらが原価計算でいうところの直接労務費になります。他の業界では間接費にあたるものが、ソフトウェアの場合、直接費であり原価のほぼすべてを占めます。ベテランと新人では生産性は桁違いです(もちろん仕事の質、役割の違いもあります)。ベテランといえどもお客様やチームメンバーとのコミュニケーションに難があるとパフォーマンスが落ちます。要員をアサインしていれば工数は日に日に増えていきますが、その通りに進捗している訳ではありません。予定工数(予定原価)実績工数(実際原価)の乖離が広がるだけです。予定工数の信頼性が失われた時点で、もはや工数進捗計量の用をなさなくなります。いわゆる炎上です。

経理部の人が聞いたら驚かれるかもしれませんが、経験あるリーダー(プログラマーからのたたき上げ)は、投入工数をあてにしていません。毎週のソースレビューや小規模な動作試験の結果で完成度をざっくり評価しています。機能単位・難易度別に未着手(0%)、着手(10%)、仕掛中(20-60%)、完成検査待ち(70-80%)、検査終了(90%)のようなステータスを置いています。あたかも建物のような構造物のごとく、システムの仕上り具合を目視しています。感覚的に評価することもありますが、メンバーの顔を見ながら話しをしているので、そんなに外れません。ソースレビューはメンバーの実力や弱点が良くわかります。支援のポイントもわかります。その点でもプロジェクトを推進するのにプラスです。
ただし手間がかかりますし、たたき上げのリーダーでなければこのスタイルはとれません。リーダーの仕事、それだけではないですからね、大変です。ですがシステムの品質は確実に向上します。

スクラッチ開発からパッケージソフト導入に時代は変わりました。手間のかけどころも変わったと思います。工事進行基準は廃止していいと思います。こんなことまでやれというのは酷です。完成基準で、受入検査合格、不合格でいいのではないでしょうか。

ただ事業の命運を握るようなシステムは工数で進捗把握をしないでください。目利きをいれて実際の進捗把握を行いつつ、高い品質のシステムを作ってください。

永島志津夫

全社のシステムを少ない人数で見ていれば時に見落としもあるかもしれません。

オフィスエヌ ショートレビュー5万円から。

連絡先 office.nagasima#gmail.com (#を@に変えてメールをお願い致します)


2020年1月13日月曜日

システムの費用対効果 〈 RFP 提案依頼 〉

RFP ( Request For Proposal ) 提案依頼 という 仕事の依頼の仕方があります。背景、前提、希望などを伝えたうえで、“良い提案をして下さい” というものです。システムやプロジェクトという無体物を相手に何と大胆なことでしょう。


この世界で仕事を始めた頃、そう思いました。安い予算ではないのです。大きな仕事程、この RFP を使います。RFI ( Request For Information ) 情報提供依頼というのもありますが、ほとんど同じようなものです。要件が定まる・定める前段階で、望ましいゴール、そのためのプロジェクトの概要をシステムベンダーに考えてと依頼を出すのですね。契約に基づく依頼ではないので応じる義務はありませんが、大きな仕事や、取れそうな仕事とみると、それなりに手間ひまかけて、提案書を作ったり、プロトタイプまで用意したりすることもあります。当て馬とみると簡単に済ませます。なので、あいみつ(相見積もり)と同じで、前提が揃いません。結局は予算に収まるとか、価格の安いところに出すという判断になります。無体物ですから、本当は値段以前に必要なもの、ことが足りているかが大事です。

もうお分かりだと思います。問題が露呈するのは最終段階、移行のところです。 “ それはお客様でやって頂きます。 ”  これが決まり文句です。他社が導入しているからといって安心は禁物です。新システムへのログインのタイミングが少しずれただけで移行に失敗することもあります。ユーザーにアナウンスしたつもりでも、ちょっとした隙にトランザクションロス、マスターロスが入り込みます。今はもうないと思いますが、オンプレのADから365のADへの移行でエライ目に遭ったことがあります。移行は準備も含め、時間もお金もかかります。経験も必要です。ここを端折れば当然安くなります。

安易なRFP止めましょう。安いところ選ぶのお待ちください。移行に不安はありませんか?
永島志津夫

全社のシステムを少ない人数で見ていれば時に見落としもあるかもしれません。
オフィスエヌ ショートレビュー5万円から
連絡先 office.nagasima#gmail.com (#を@に変えてメールをお願い致します)