2021年2月14日日曜日

オフィスソフトもオープンソース

サーバーOSではLinux系が主流になって久しいですが、デスクトップも間近かもしれません。最後の砦であるオフィスソフトもマイクロソフト一強ではなくなってしまいました。互換性と使いやすを合わせ持つ Free Office (FreeOffice)を使ってみたというお話です。

Windows10 、何もしていないのに、しばしばディスクがフルアクセスされたり、CPUが100% 近くに張り付いていませんか?勝手にOSのアップデートを行っているからなのですが、オフィスワークだとCPU時間の7割以上がOS自体の維持メンテなのではないでしょうか?たまに家のPCをONにすると、アップデートが顕著ですね。ユーザよりもOSの保守が優先されています。おかしくありませんか?サーバだったら大問題になります。

ソフトウェアの基本は単純であることです。Windows に比べ、単純、軽量な Linux がサーバで好まれる理由がここにあります。性能、可用性、セキュリティどれをとっても、単純な OS が有利です。熟練したシステム設計者は、求められる要件、場合によっては要件そのものもシステムに無理のないよう調整して、費用対効果の高い設計をします。後付で必要な機能も最小限に抑え、使わない機能はオフ設定にします。

Windowsはほぼこの裏返しです。システム設計者がついているわけでもないので無理もないのかもしれません。ユーザは何も知らない、できない、何をしでかすか分からない、という前提で、途方もないユースケースを検証したのでしょう、OSが肥大化してしまいました。さらに、ネットワークがつながる限り、OSを自己保守、最新化するという機能が実装されました。自己保守機能が問題というより、その程度です。”コンピュータを使い続けるための保守から、保守のためにコンピュータを使う”  本末転倒ですね。

昨年の大規模アップデートで懲りて、最近 PC のハードディスクをSSDに換装したのですが、空き部分に Linux (Ubuntu) を入れました。OS + Firefox + Python + FreeOffice で 9GB です。 Firefoxがあればメールもストレージも使えるので、ちょっとした仕事はできますね。Webベースでオフィスファイルも閲覧、編集できますから。そして FreeOffice ですね。マイクロソフト・オフィスではありませんが、ほぼ同じことができました。ほぼというのは、マイクロソフト固有の凝った機能は、互換性のある別の機能で代用すれば済むということです。Windowsの自動更新を我慢してまで、使いたい機能が果たしてマイクロソフト・オフィスにあるでしょうか?印刷もPDF経由ならドライバーの問題もありません。

あと、Python が入っているのは、なかなか便利です。昔のBASICと同じです。ちょっとしたプログラムを組めます。学生さんだったら Ubuntu で何の問題もないのではないでしょうか。この記事は Ubuntu から書きました。日本語もOKです。

永島志津夫

全社のシステムを少ない人数で見ていれば時に見落としもあるかもしれません。
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