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2021年6月9日水曜日

中小企業のテレワーク 手軽で安全なネットワークは?

大企業では定着しつつあるテレワーク、自宅から会社のシステムへの接続に困っていませんか?ベンダーからの高額の見積に断念した中小企業の方もいるのではないでしょうか?高い安全性で月々のランニングコスト数千円で済む方法があります。

既存のネットワークには手を入れません。データ通信のSIMを入れられるリモートアクセス用のルータを設置、自宅とルータの間の通信を暗号化(VPN)します。社外からのアクセスを許すシステムにネットワークインターフェースを追加し、システム、アプリケーション側で機能制限をかけます。
※この制限は必須です。社外アクセスを許可すると1時間と待たずに様々なアタックが始まります。社外からのアクセスに制限を設けない設計はあまりに危険です。

この方式はインターネットの世界では古典的な設計で、信頼性も高く堅牢です。保守性も良く、無理がないので長く使い続けることができます。セキュリティにも優れておりベストプラクティスの一つに違いないのですが、提案するベンダーはまずいません。
・固定回線の通信事業者は提案しない(モバイル回線では商売にならない)
・機器販売の代理店は提案しない(安い商売にはつきあえない)
・ネットワーク+システム、アプリケーションの知識も必要
IT業界も専門毎に分業化されており、ネットワークとシステム、アプリケーションの両方がわかる人は限られています。両方がわからないと全体最適の設計は出来ません。セキュリティまで含めネットワークだけで解決しようとすると、ファイアウォール、侵入検知装置の導入など大げさで高額になります。無理のある設計は寿命が短いのでライフサイクルコストも高くなります。
結局自分たちで何とかしないといけません。実際、あるお客様では、通販でルータとSIMも調達しました。どちらも1週間以内に用意できました。値段もさることながら、見積をとっている間にテレワークの準備が出来てしまいます。
企業用機器が通販で買える時代に、IT業界はいつまで古い商売続けるのでしょう?機器は格安で調達でき、ランニングコストも格安スマホと同じレベルです。

VPNはインターネットからのアクセスを許すので、専門知識が必要です。 ご紹介した構成は、既存のネットワークと独立しているので、ビギナーでも進めやすいのですが、後々、危ういことになったり、追加コストで大変な目に合わないよう、疑問、不安があればご相談ください。
永島志津夫
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2020年4月16日木曜日

湿度75% が 飛沫感染の予防目標か?

時節柄、今回も予防衛生の話題からです。感染という言葉を聞かない日がないくらいですが、ウィルス感染の前段階に “吸着” というプロセスがあります。吸着とは宿主細胞表面にウィルスが安定的に密着した状態です。ウィルスは宿主細胞に自力でたどり着くすべがないので、宿主細胞表面に密着できるかどうかは偶然です。健康な粘膜表面は粘液で覆われているので、ウィルススケールでは三次元の障壁となります。粘膜・粘液保護の弱い部位にウィルスが付着することが吸着を有利にします。吸着できなければ細胞内への 侵入(≒感染)プロセスには進めません。タイトルの通り、湿度75%以上が飛沫感染の予防目標ではないか、というお話(仮説です)。



生まれてから死ぬまでの全ての間、生物は常に微生物、病原体にさらされていますが、免疫システムがバランスを取りながら病原体から身を守っています。免疫システムの複雑さは神経系に例えられるほどで、人間が90年前後生きられるのはこの免疫システムに負うところが大です。過労・睡眠不足は要注意ですが、普段の健康状態に問題がなければ、心配することはないでしょう。心配の精神ストレスの方が考えものです。

予防衛生の一つ、飛沫感染対策です。「インフルエンザってそんなに怖いの?」?の38ページをごらんください。鼻、のど、気管支、肺への付着率と粒子径の関係を調べたものです。大きな飛沫は鼻には付着しますが、肺にはほとんど届きません。粒子が小さくなる程、肺への付着率が上がります。また肺の場合は鼻(鼻腔)よりもはるかに少ないウィルス数で感染が成立するとみられています。肺胞組織の健全性が損なわれている場合はさらに感染率が上がります。コロナに限らず、肺への感染は急速に症状が進みます。注意すべきはこの点です。肺に到達するような微粒子をどう防止するかです。

0.1mmオーダーの飛沫粒子は飛散中の乾燥でマイクロメートルサイズの微粒子になります。乾燥を左右するのは主に湿度で、室温 15-25℃ では、75% 以上の湿度があれば微粒子化までに5秒程かかります。なので飛沫を吸い込んだとしても、微粒子状態ではないので鼻腔で留まるだろうというものです。もちろん鼻呼吸していればですよ。湿度75%というのは東京では6月から10月頃の気候です。体感的には季節風が南風に変わるゴールデンウィークあたりから変化が表われるのではないかとみていますまたアンブロキソールという薬が肺・気管支粘膜保護に役立ちます。高齢の方は医師にご相談下さい生体防御因子群の分泌を促進する塩酸アンブロキソールの 抗インフルエンザ効果」。

飛沫乾燥時間見積(湿度75%、飛散速度3m/s)
縦軸:時間(秒)、横軸:気温(℃)

 飛沫乾燥時間見積(気温20℃、飛散速度3m/s)
縦軸:時間(秒)、横軸:湿度(%)



今年の夏は、換気対策で部屋の空気を入れ替えながらのエアコン使用でしょうか。換気とともに亜熱帯の湿気が部屋に入ってきますが、ドライ運転はしない方がいいですね。蒸し蒸ししたオフィスにいるくらいなら自宅で快適にしていたい訳で、テレワークが定着してしまいそうです。

テレワークは組織を疎結合化し瞬発力発揮に弱くなります。事情はどこも同じで慣れてきたのか、鈍くても文句あまり言われません。一方、自律的で集中力を持続させやすいというメリットは大きいです。こんな騒ぎの最中でもシステムの仕事は減りませんし、生産性も下がっていないようです。テレワーク向きの仕事だったということもあるのでしょうが、AI系は加速している感じもします。システムは人の仕事を機械に置き換えることを目標とするものなので、この勢いで進んだらコロナ騒ぎが落ち着いた後も一部雇用は永久に戻らないでしょう。
機動性、瞬発力を取柄とした人・組織は相対的に順位を下げ、鈍だが、その人・その組織にしかアウトプットできない仕事がニッチを広げていきそうです。
図らずも、社会進化の真っただ中に居合わせてしまったようです。

永島志津夫

追記
 風疹患者数、川崎病患者数が半分程度に減っているようです。予防衛生習慣が広くこのまま定着してくれたら、まさにティールです。

2020年3月27日金曜日

テレワーク 〈コミュニケーション/コラボレーション〉

残念ながら新型コロナウィルス感染まだ落ち着きませんね。2月から3月にかけて気温は上昇しましたが関連性は薄いようでした。感染予防の在宅、テレワークという働き方が広がりつつあり、これを契機に仕事上のコミュニケーション、コラボレーションのあり方も変わっていきそうです。


都内の最新感染動向東京都の新型コロナウィルス感染症対策サイト)によると 3/26の
検査陽性者数は50人前後です普通の風邪症状で終わってしまう人は検査にかからないので東京都トータルでの感染者数、感染率はわかりません。検査は2182人に行われており陽性率は12% 、 8人に1人です(8人に7人は予防的検査か、症状はあるものの別のウィルス・細菌感染の可能性)。検査陽性者の状況をみると累計259人中、死亡5人となっており死亡率は 約 2% となるのですが、そもそも市中肺炎で入院した場合の死亡率は 9% 前後と高いものです。肺炎は日本の死因の第4位で年間約12万人が肺炎で死亡します東京都健康安全研究センター年報 69巻 )。重症者15人+死亡者5人との割合で、死亡率は  5 / (15+5) = 25% ですが、重症の市中肺炎の死亡率が 22% 前後なので特別な数字でありません(市中肺炎患者死亡率ー全日本民医連)。感染率、重症化率が謎のまま不安が広がっています。肺炎について高齢者と喫煙者は要注意ということで、これは新型コロナに限りません。私は幸い気管支炎までで済みましたが、かって子供にとって肺炎は死の病でした。

今回の新型コロナは試練ですが、救いは乳児・小児の症例が少ないことです。もしもインフルエンザのようにも乳児・小児にも重症例をもたらすものであったら、騒ぎは想像を絶するものであったと思います。世間の騒ぎの割には医療現場は静かなもので、この時期にしては内科・小児科の患者さんが非常に少ないのです。インフルエンザの早期終息により日本全体で今シーズン500人以上の命が救われました(前回の投稿)。全国的な予防衛生対策の副次的な成果として小児疾患の川崎病と赤ちゃんに影響を及ぼす風疹が減少することを願っています。

人口1400万人の東京で新型コロナ肺炎の死亡者は現時点で5人です。これを、常態化している通勤過密等から既に高いレベルにあった衛生マナーが一層高められた結果と考えることは楽観的過ぎるでしょうか。あと1ヶ月が勝負のようです。過労厳禁、人混みでは口を閉じていましょう。あと手洗いを忘れずに。接触感染防止に手袋を。

話は変わりますが、テレワークご多分に漏れず私も経験しました。通勤および職場での新型コロナ感染予防を目的としたものですが、通勤がなくなった途端、仕事場として会社は副で、自宅が主という感覚になります。不便を感じつつもこれはこれでいけるとなると、この流れ元に戻せないかもしれません。

不便というのはコミュニケーションです。テレワークは仕事のコミュニケーション、コラボレーションのスタイル疎結合スタイルに変えますね。いくらツールを使っても同じ職場で近い距離に同僚がいることと同じにはなりませんし、あえて同じようにしなくても良いかと思いました。メリットとデメリットを踏まえスタイルを変えていけば良いと思います。

(テレワークが成立する前提)
職務能力を持ち社会で自律している
・人に頼らずこなすことができるタスク

(メリット)
・人の目や雑音、つきあいたくもない雑談もない。人間関係のストレスが減る。
 チャットができるといっても仕事ですからハードルができます。リアルタイムに応じる必要もありません。
・休憩やちょっとした家事をはさむみことで仕事に対する集中力が回復する
 集中とリラックス、頭を使うことと体を使うことを織り交ぜるのが集中力持続のポイントだといわれます。結果的にテレワークはバランスのとれた時間の使い方ができます。
 個人中心、他人は他人という感じです。

(デメリット)
・自律できないと無為に時間が過ぎるだけになる(人の目がないのでさぼりやすい
 他人依存的な人には不向きです。
・ライバルや手本となる人を見ることが出来ない。組織ならではの成長圧力がない
 先輩が様子をみて助けることができません。指導には限界があります。
 自律前提=他律不向きです。またチーム一体で瞬発力発揮も難しいかもしれません。

仕事にもよると思いますが、ITプロジェクトでテレワーク、疎結合型組織で働けるようにようになるのは30代からでしょうか。社会人としてある程度成熟し、専門能力をもち、それを裏付ける経験を語れるレベルでないと難しいと感じました。新型コロナ対策を契機に過密社会の是正に加えて、自律した個人が能力を発揮しやすい世界、他律組織から自律組織への変化が進めばと思います。ティール組織というのでしたっけ?
永島志津夫